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2024年度上半期の記録「幼児向け森暮らし体験『どんぐりのぼうし』」

申し込み受付を開始するなり、あっという間に定員になってしまうような、大人気のプログラム『どんぐりのぼうし』。
2024年度上半期に開催した全3回の「幼児向け森暮らし体験『どんぐりのぼうし』」の活動記録をまとめました。
毎回お天気にも恵まれ、穏やかな過ごしやすい気候の中、ゆったり楽しい時間を過ごしました。いつも同じように、集まったら「どんぐりのぼうし」の歌を歌い、いつもの森にさんぽに行って自由にあそび、お昼ご飯をつくって食卓を囲み、絵本を読んで解散、という1日の流れなのですが、自然の移り変わりや子どもたちの成長も感じながら、毎回心が動かされました。
毎日懸命に生きるわたしたち。自然が身近にあっても、その目の前の自然を心行くまで楽しめる時間は、なかなか持てなかったりします。『どんぐりのぼうし』という時間は、集まってくれた小さな子どもたちが、わたしたち大人に自然を楽しむたくさんの視点をくれる、豊かな時間でもありました。

第1回:4月27日開催レポート

ぽかぽかの春の陽気の中、今年度初めての幼児向け森ぐらし体験「どんぐりのぼうし」がひらかれました。

昨年度まではリピーターご家族の参加が多かったのですが、今回は初めましてのご家族がたくさん来てくださいました。初めは、少し緊張気味だった子どもさん達の表情も、森に行っていろんな草や葉っぱを見ているうちに、だんだんと柔らかな表情になっていきました。

森での暮らしに欠かせないのは、外でのご飯作り!
みんなで、お昼ご飯を作るために薪を拾いに森へ出かけます。

森の中、目に映る自然は生き生きと遊びに誘ってきます。
「すぎっぱってこれだよね」
「これなあに?」
「こんなの見つけたよ」
と声をかけてくれる子ども達。

森からもどって、初めての火おこしをする子ども達。マッチを付けてみます。それからお野菜を切ったり、野草を摘みに出かけたり。

この日のお昼のメニューは、
・具だくさんスープ
・里山耕暮さんのレンコンのバター炒めに素揚げ
・野草と山菜の天ぷら(附馬牛産の馬耕米の米粉と小出集落の菜種油で揚げました!)
・ポップコーン(参加者のお父さんがポップコーンを持ってきてくださり作ってくれました!ありがとうございます!)
みんなで準備して、薪で作るご飯がとっても美味しかったです。

その後、森の春にぴったりな絵本を読んで、解散となりました。
解散の後も、「まだ遊ぶ〜」と水で遊んだり木に登ったりと車に乗るまで、思いっきり遊んでいました。
きっと帰りの車では、ぐっすりお昼寝したことでしょう。

第2回:6月15日開催レポート

風も心地よいよく晴れた日、今年度2回目の幼児向け森ぐらし体験どんぐりのぼうしがひらかれました。

広場にある大きな山桑の木は今年桑の実が豊作で、ちょうど食べ頃の桑の実を、手や顔が紫になりながらぱくぱく採って食べました。

森に散歩に行くと、いろんな葉っぱや生き物を見つけたり、森の中は涼しいことが分かったり、家族やスタッフとのんびり遊びました。

森あそびの帰り道には薪を拾って戻ってきます。
火をおこすのはお父さんと息子さんチーム。お野菜を切るのは、お母さんたちのチームワークがとっても素晴らしかったです。
家族を超えてみんなで子どもたちを見守りながらご飯作りが出来ました。

この日のお昼のメニューは、
・具だくさん豚汁
・シャキシャキ野菜の炒め物
・さっぱり浅漬け
・山の恵み わらびのお浸し

みんなで準備して、木陰で食べるご飯はとても美味しかったです。
ご飯のあとは、田んぼで全身泥だらけになったり、生き物を探したり、絵本を読んだり、木に登ったりと思い思いに遊んで、あっという間に解散の時間となりました。

第3回:8月17日開催レポート

この時季は台風の季節でもあります。今回も、台風の影響を直前まで心配しましたが、幸いにも台風の進路がそれてくれたので、穏やかな過ごしやすいお天気の中、今年度3回目の幼児向け森ぐらし体験どんぐりのぼうしがひらかれました。

広場には、ウワミズザクラの赤い実がなっていたり、森に遊びに行くと、まだ緑色のどんぐりの赤ちゃんが落ちていたり、色んなきのこが出てきていたり。
カエルやオニヤンマもいました。
小川で笹舟を流してみたり、土手を作ってみたり、生き物を捕まえようと挑戦したり、それぞれが自分の興味のあることでゆっくりと遊びました。

森あそびの帰り道には、いつものように杉っぱと薪を拾って広場に戻ります。

この日のメニューは、
・遠野森のがっこうの畑で採れたジャガイモを使ったカレー
・夏野菜サラダ
・小出産ゆでとうもろこし

包丁の扱い方を教わりながら、お野菜を切ることにも挑戦した子どもたち。
みんなで、挑戦する子どもたちを見守りながらご飯作りが出来ました。

たくさん遊んで、みんなで作ったご飯の美味しいこと。
パクパクいただきました!

ご飯のあとは、広場で生き物を探したり、木登りをしたり、絵本を読んだり。いつまでも遊んでいたくなる、そんな時間でした。

以上。

『どんぐりのぼうし』は下半期も、10月、12月、2月に開催予定です。
季節は秋に変わり、そして冬を迎えるオッホーの森。寒い時季ですが、そんな時季ならではの素敵な瞬間を、一緒に楽しめたらと思います。

オッホーの森と、お待ちしています。